“One More Step”
超音波ガイド下PTCD—夜明け前
竹内 和男
1
1虎の門病院消化器科
pp.281
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907753
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当院で超音波ガイド下PTCD(経皮経肝的胆道ドレナージ)が行われるようになった頃の話.今から15年くらい前のことである.
当時,筆者は30歳代前半,血気盛んな頃であった.その頃,PTCDは,X線透視下での右側胸式PTCに引き続き,五寸釘のような太い針を透視下に垂直に立て,心窩部から拡張した左肝管をダイレクトに穿刺する方法が主流であった.“映像下直達法”といい,考案者の名前から“高田式”と呼ばれていた.その原理は,針をX線ビームと平行となるように把持すると,透視下で針が点として見える.その点となった針が拡張した左肝管中央部に重なったとき,呼吸を止めさせ,一気に7〜8cm垂直に穿刺すれば,胆管を間違いなく穿刺できるといったものである.
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