増刊号 臨床医のための最新エコー法
エコー法の実践—心エコー法(冠動脈疾患)
虚血性心疾患の診断と評価法—安静時心エコー法
原田 智浩
1
,
大滝 英二
1
1榊原記念病院循環器内科
pp.140-144
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907717
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日常診療で虚血性心疾患が疑われる患者に対し心エコーを行う場合は,①自覚症状の原因をスクリーニング,②異常Q波やST変化などの心電図異常の原因精査,などがある.さらに,心筋虚血では拡張(弛緩)障害や壁運動異常(収縮障害)が,心電図変化,血清学的異常よりも早期に出現するという事実から,胸部症状のある患者に対し,まず施行することにより虚血の定性的評価に利用している.また重症度や合併症の有無といった評価にも用いることができるので,CCU滞在中には少なくとも1日1回は心エコーを撮るようにすべきである.
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