今月の主題 内科医のための皮膚所見の診かた
内科医のための発疹の診かた
紫斑—老人性紫斑からChurg-Strauss症候群まで
川名 誠司
1
1日本医科大学皮膚科
pp.518-521
発行日 2000年4月10日
Published Date 2000/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907406
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●紫斑を診る際,次の点に留意する.①触知性紫斑(palpable purpura),すなわち紫斑に浸潤を触れる,あるいは丘疹や結節性病変を認める場合には,壊死性血管炎を強く疑い病理組織検査をする.②非触知性紫斑は,止血機構の障害によるか,皮膚原発性・限局性の紫斑を考える.前者に潜む基礎疾患を見逃さないために,出血素因検査が必要である.
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