今月の主題 急性冠症候群
座談会
急性冠症候群へのアプローチと治療戦略
高山 守正
1
,
一色 高明
1
,
中村 正人
3
,
山口 徹
3
1日本医科大学集中治療室
3東邦大学大橋病院第3内科
pp.119-130
発行日 2000年1月10日
Published Date 2000/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907323
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山口(司会) 本日は「急性冠症候群へのアプローチと治療戦略」ということで煙先生方にお話をお伺いしたいと思います.
急性冠症候群というのは,急性心筋梗塞,不安定狭心症,虚血性の心臓死が含まれる臨床的なentitiyです.その基礎に粥腫の破綻とそれに伴う血栓の形成,内腔の狭窄あるいは閉塞があるという点で一元的に理解できる疾患群として,最近広く使われるようになった言葉です.
ただ,臨床的な対応としては,急速に壊死しつつある心筋梗塞と,まだ壊死が起こっていない,あるいは軽度の壊死しか起こっていない不安定狭心症,非Q波心筋梗塞とではやはり治療戦略に違いがあります.
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