今月の主題 循環器薬の使い方 2003
循環器薬の病態に応じた使い方
<β遮断薬>
急性冠症候群における使い方
佐藤 直樹
1
,
高山 守正
2
1日本医科大学附属病院集中治療室
2日本医科大学附属病院第1内科
pp.1344-1346
発行日 2003年8月10日
Published Date 2003/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102159
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ポイント
・急性冠症候群におけるβ遮断薬の有用性は,胸痛,心筋虚血のコントロールと2次予防に関してはほぼ確立していると考えてよい.
・内因性交感神経刺激作用のない薬剤を選択し,心拍数は60/min台を目標に血圧低下に注意しながら投与する.
・心不全例は急性期にはβ遮断薬の適応はないが,安定期には導入を考慮すべきである.それによりさらなる予後改善が期待しうるからである.
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