増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集
内分泌学的検査
総論
内分泌総論
池田 斉
1
1埼玉医科大学総合医療センター中央検査部
pp.451-453
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906417
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
内分泌疾患の特徴
内分泌疾患では,原因となる病変(腫瘍,炎症など)によって起こる局所症状,全身症状のほかに,各ホルモンの過剰や欠乏に基づいた特徴的な症状が現れる(表1).これらの症状から内分泌疾患の疑いをもたれることが多い.診断に重要なのは血中や尿中のホルモンの測定である.診断が下されれば治療に移るが,基本的な方針は,ホルモン過剰の是正またはホルモン欠乏の補充である.治療後の経過観察にも,血中,尿中のホルモン検査が重要である.内分泌疾患の予後は,基礎疾患が悪性腫瘍である場合を除けば,概して良好である.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.