今月の主題 不整脈患者のマネジメント
鼎談
不整脈患者を安全に管理する
庭野 慎一
1
,
西村 敬史
2
,
三田村 秀雄
3
1北里大学医学部内科
2東京大学医学部循環器科
3慶応義塾大学医学部心臓病先進治療学講座
pp.1193-1204
発行日 1999年7月10日
Published Date 1999/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906118
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三田村(司会) 本日は「不整脈患者を安全に管理する」をテーマに,プラクティカルな面を中心にディスカッションをしていきたいと思います.
これまで不整脈治療に関する議論というと,不整脈にどんな薬が効くか,より効果の高い薬はどれか,といったことが中心でした.それが10年前にCASTが発表されて以来,不整脈治療に対する考え方が大分変わってきています.単に薬が効くか効かないかという判断によるアプローチではなく,その治療が患者さんにとって安全なのか,それで患者さんが長生きできるか,という見方がより重要となりつつあります.また最近では,抗不整脈薬以外の薬や薬以外の治療も見直されてきています.
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