今月の主題 高齢者医療—現状と展望
高齢者医療におけるpitfall
高齢者によくみられる薬物の副作用
葛原 茂樹
1
1三重大学医学部神経内科
pp.800-801
発行日 1999年5月10日
Published Date 1999/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906032
- 有料閲覧
- 文献概要
●最近の薬剤性パーキンソニズムの原因薬として最も頻度が高いのは,老年科領域でも使用頻度の高い精神症状・問題行動治療薬と胃腸機能調整薬である.
●筋痛を伴う筋力低下,低カリウム血症と高CK血症を起こすのは,利尿剤(チアジド系,ループ利尿薬)と漢方薬の甘草である.
●強い痛みを伴うこむら返りは,高脂血症治療薬のHMG-CoA reductase阻害薬(プラバスタチン,シンバスタチン),クロフィブラート系薬剤で起こる.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.