今月の主題 高脂血症と動脈硬化
合併する他の危険因子のコントロール
高脂血症を合併する高血圧の扱いかた
久代 登志男
1
,
原澤 信介
1
,
上松瀬 勝男
1
1駿河台日本大学病院循環器科
pp.494-496
発行日 1999年3月10日
Published Date 1999/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905958
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●高脂血症を伴う高血圧患者では血圧管理が重要であるが,血圧管理のみでは動脈硬化性心疾患の予防は十分に達成できない.
●外来血圧は年齢にかかわらず140/90mmHg未満を降圧目標とし,非薬物療法による血圧の経過観察は半年を限度にする.
●α1遮断薬は脂質代謝を改善する.ACE阻害薬,カルシウム拮抗薬,AII受容体拮抗薬,ISAまたはβ1選択性を有するβ遮断薬,半綻のサイアザイドは脂質代謝への影響は少なく,少量多剤併用療法を考慮すべきである.
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