今月の主題 抗菌薬の適切な使い方
抗菌薬を適切に使うために知っておくべきポイント
抗菌薬の不適切な使い方の実例と問題点
北原 光夫
1
1東京都済生会中央病院内科
pp.30-31
発行日 1999年1月10日
Published Date 1999/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905842
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- 文献概要
●単なる発熱では患者に説明して,薬剤を使用せずに熱型をつけるように指導する.
●高齢者の市中感染肺炎の原因菌は,頻度の高い順に肺炎球菌,インフルエンザ球菌,グラム陰性桿菌である.
●高齢者の市中肺炎で入院を必要とする症例には,アンピシリン-スルバクタム(ユナシン®)を投与する.さらに重症例には,これにマクロライド系薬を加える.
●IVH挿入例の発熱では必ずカテーテル感染を考え,IVHの抜去とともにカテーテルの培養と血液培養を行う.また,薬剤熱を看過してはならない.
●抗菌薬投与の効果がみられない場合は,抗菌薬の変更よりもむしろ一時的に中止して,発熱の原因検索をやり直す.
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