増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
アレルギー・リウマチ性疾患治療薬
抗リウマチ薬
オークル(日本新薬)
井上 哲文
1
1東京大学医学部物療内科
pp.441
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905706
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臨床薬理
●作用機序:本剤はラットのアジュバント関節炎,マウスのコラーゲン関節炎,MRL/lマウスの自然発症関節炎を抑制する.また,マウスにおいてIII型およびIV型アレルギー反応を抑制する.その機序として,サプレッサーT細胞の分化誘導と,IL−2産生増強によるその促進が想定されている.
プラセボを対照とした16週間の臨床試験において,ランスバリー活動性指数および関節点数の評価項目で有意な改善が得られた.この試験においては疼痛関節数,腫脹関節数,朝のこわばり持続時間,疼痛点数の改善をも認めたが,対照群との間の有意差を示すことはできなかった.
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