増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
アレルギー・リウマチ性疾患治療薬
免疫抑制薬
イムラン(ウエルカム—住友)
當間 重人
1
1東京大学医学部物療内科
pp.428-429
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905695
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臨床薬理
●作用機序:アザチオプリンおよび6—メルカプトプリン(6—MP)は,代謝拮抗型の化学療法剤として開発されたプリン類似体である.特に6—MPのイミダゾール誘導体である本剤は免疫抑制効果にすぐれ,臓器移植後の拒絶反応抑制のために広く用いられている.本剤は体内で代謝されて活性型のチオイノシン酸となり,これがイノシン酸と拮抗してプリンヌクレオチドの生合成を阻害することによりプリンの生合成に重要な種々の経路を阻害し,細胞周期上S期にある細胞の分裂増殖を阻止すると考えられている.
●血中濃度モニタリング:通常行わない.
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