増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
腎疾患治療薬
利尿薬
ソルダクトン(日本モンサント—大日本)
柳田 太平
1
,
吉富 宏治
1
1九州大学医学部第2内科
pp.389
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905666
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臨床薬理
●作用機序:カンレノ酸カリウムはスピロノラクトンと同様に,アルドステロン受容体拮抗阻害効果を示すカリウム保持性利尿薬である.カンレノ酸カリウム自体はアルドステロン受容体とほとんど結合しないが,代謝産物であるカンレノンはスピロノラクトンの約30%の受容体結合能を有する.したがって,カンレノ酸カリウムの抗アルドステロン作用はカンレノンのアルドステロン受容体拮抗阻害効果によるものと考えられている.
●血中濃度モニタリング:通常は行われない.健常人に300mg静注にて,血漿中消失は二相性で半減期は分布相で0.84時間,排泄相で9.22時間.尿中排泄15.9%.
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