増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
消化器疾患治療薬
膵疾患治療薬
フオイパン(小野)
河原 弘規
1
1東京逓信病院消化器科
pp.147
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905496
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臨床薬理
●作用機序:本剤はトリプシン,カリクレイン,プラスミン,トロンビン,エステラーゼに対して強い阻害作用を有する蛋白分解酵素阻害薬である.膵炎は,膵実質が膵酵素によって自己消化されて,壊死・脱落を起こすことによって発症する.本剤は,トリプシンの酵素活性を抑制することによって慢性膵炎の疼痛や炎症症状ならびにアミラーゼ値を改善する.
●血中濃度モニタリング:経口投与で速やかに吸収,代謝,排泄されるので,血中濃度モニタリングは不要である.
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