今月の主題 心エコーToday
どう診断するか—効果的な心エコー法の組み合わせ
形態異常の診断
心筋・心膜
増山 理
1
,
永野 玲子
1
,
山本 一博
1
,
堀 正二
1
1大阪大学医学部第1内科
pp.2077-2081
発行日 1996年11月10日
Published Date 1996/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905354
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ポイント
●左室肥大とは,左室重量係数の増加を指す用語である.
●左室の形態は,左室重量係数と相対的左室壁厚の両者により評価される.
●求心性左室肥大は,左室圧負荷疾患,二次性蓄積性心筋疾患に多くみられる.
●遠心性左室肥大は,左室容量負荷疾患,左室収縮機能低下時に多くみられる.
●局所的な左室形態異常をきたす疾患には,肥大型心筋症,虚血性心疾患,肺高血圧症などがある.
●心タンポナーデの心エコー上の特徴は,右房・右室前壁の拡張期虚脱であり,重症度は心嚢液貯留量よりも心膜腔内圧に依存する.
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