今月の主題 レディースクリニック
女性と内分泌・代謝疾患
肥満
高松 和永
1
,
伊藤 裕之
2
,
橋本 浩三
2
1高松内科クリニック
2高知医科大学第2内科
pp.1684-1685
発行日 1996年9月10日
Published Date 1996/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905264
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ポイント
●本邦における女性の肥満の頻度は16.1%で,徐々に低下傾向である.
●肥満者における排卵障害や月経異常を起こす機序には,脂肪組織における性ホルモンの貯留やアロマターゼによる高エストロゲン血症および高インスリン血症に伴う高アンドロゲン血症が,視床下部-下垂体-卵巣系に影響を与えていることが考えられている.
●肥満者における子宮体癌や乳癌の発症と高エストロゲン血症との関連が考えられている.
●治療の基本は食事療法と運動療法で,月2〜3kgの体重減少を目標に行う.
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