演習 胸部CTの読み方・11
急性呼吸不全にて救急入院した44歳の女性
由田 康弘
1
,
山木戸 道郎
2
,
粟井 和夫
3
1公立三次中央病院呼吸器科
2広島大学医学部第2内科
3厚生連広島総合病院画像診断部
pp.1013-1016
発行日 1996年5月10日
Published Date 1996/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905121
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Case
平成6年12月上旬より咳嗽が出現し,12月下旬には呼吸困難が出現して,徐々に増悪したため,平成7年1月7日,当院に救急入院となった.体温37.8℃,呼吸数40回/分,顔面および四肢にチアノーゼを認めた.胸部X線写真にて,両側肺門を主体とした肺胞性浸潤影を認めたため,胸部CTを施行した.動脈血ガス分析は,PaO2 34.8Torr,PaCO2 31.0Torr,pH 7.464と高度の低酸素血症を認めた.WBC 12,000/m3,CRP 2.3.
図1a,bは,肺野条件の胸部CTである.
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