今月の主題 糖尿病臨床の最先端
トピックス—糖尿病発症関連遺伝子の解析
肥満遺伝子
細田 公則
1
,
小川 佳宏
1
,
中尾 一和
1
1京都大学医学部臨床病態医科学・第2内科
pp.334-335
発行日 1996年2月10日
Published Date 1996/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904967
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ポイント
●肥満(ob)遺伝子は遺伝性肥満のob/obマウスの病因遺伝子としてクローニングされ,ob/obマウスでナンセンス変異が認められた.
●ob遺伝子産物のレプチン(leptin)は脂肪組織特異的に生合成され,血中へ分泌される.また,レプチンの動物への投与により,摂食抑制とエネルギー消費増加が観察された.
●レプチンは脂肪組織から血中に分泌されて,中枢に作用するsatiety factorであると想定される.
●ob/obマウス以外の動物およびヒト肥満患者でob遺伝子の構造の異常は報告されておらず,脂肪組織におけるob遺伝子発現の亢進が認められる.
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