今月の主題 循環器薬の使い方 1997
不整脈
上室頻拍の発生機序と治療薬の選択
池田 隆徳
1
1東邦大学大橋病院第3内科
pp.1553-1555
発行日 1997年8月10日
Published Date 1997/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904641
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ポイント
●上室頻拍とは,QRSが洞調律と同じ波形を示し,P波とQRS波が1:1に対応する頻拍である.
●上室頻拍の発生機序は,①自動能亢進,②撃発活動,③リエントリーに分類され,このうちリエントリーによるものが最も多い.
●洞結節または房室結節がリエントリー回路の一部を形成する場合,その停止にはベラパミルまたはATPの静注が有効である.
●自動能亢進を機序とする頻拍では,薬剤抵抗性のことが多いが,β遮断薬またはフレカイニドが有効なことがある.
●撃発活動を機序とする頻拍では,ベラパミルが有効なことが多い.
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