今月の主題 日常臨床にみる水・電解質と酸塩基平衡
各種疾患にみられる水・電解質,酸塩基平衡異常
糖尿病
鈴木 幹子
1
,
福原 吉典
1
1国立大阪病院総合内科
pp.813-815
発行日 1997年5月10日
Published Date 1997/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904485
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ポィント
●糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)や高血糖性高浸透圧性症候群(HHS)では,インスリンの相対的不足,インスリン拮抗ホルモンの相対的増加が背景にある.
●DKA, HHSでは脱水が病態の基礎にあり,適切な補正が重要である.インスリン治療に伴い,細胞内へのK+移動が起こり低K血症を呈するため,K補充が必須である.
●軽度の腎機能低下を伴う糖尿病では,しばしば高K血症を呈する低レニン性低アルドステロン症候群星(SHH)を合併する.
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