今月の主題 高血圧の治療—新しい時代を迎えて
高血圧ガイドラインから
高血圧ガイドライン—欧米の考え方
築山 久一郎
1
,
大塚 啓子
1
1神奈川県立がんセンター循環器科
pp.600-604
発行日 1997年4月10日
Published Date 1997/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904440
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ポイント
●治療の要否は疫学的成績により判断し,①未治療例の標的臓器障害の進展,②治療による絶対危険度の減少,と同時に,③相対危険度の減少を評価基準とする.
●欧米諸国の指針は疫学的成績を基盤に作成されているが,最近,絶対危険度を重視する傾向がみられる.
●血圧管理基準は疫学的成績の評価を基に作成された.しかし指針間に差があり,いずれの指針の妥当性が高いかは明確でない.
●各種の指針は共通して一次薬を利尿薬,β遮断薬,ACE阻害薬,Ca拮抗薬,α遮断薬とするが,初期治療薬を利尿薬,β遮断薬に限定する指針には反論もある.
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