今月の主題 アレルギー疾患の最近の考え方と治療
アレルギー疾患の治療ガイドライン
気管支喘息の新しい治療と管理における患者教育の実際
灰田 美知子
1
1半蔵門病院内科
pp.309-313
発行日 1997年2月10日
Published Date 1997/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904379
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ポイント
●気管支喘息の発症率は増加傾向にあり,家庭的・社会的・経済的損失が大きい疾患であることから,世界的にも大きな健康問題として取り上げられている.
●気管支喘息は慢性アレルギー性疾患であることが明らかとなり,このような病態に即した治療管理指導が必要である.
●患者教育は,医師と患者のパートナーシップに基づいて行われるべきものであり,その目標はアレルゲンの回避,ピークフローによる病状の把握,発作止め,予防薬など各種の薬剤の使用法,救急受診の時期の習熟などである.
●本邦における現行の医療制度では診療の枠内での患者教育は困難であり,アレルギー協会,アレルギー友の会などの非利益団体,保健所などの役割が重要になる.
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