今月の主題 アレルギー疾患の最近の考え方と治療
ここまで進んだ病態解明
アレルギー性炎症としてみたアトピー性皮膚炎
中川 秀己
1
1東京大学医学部皮膚科
pp.220-223
発行日 1997年2月10日
Published Date 1997/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904360
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ポイント
●アトピー性皮膚炎の病変部位の組織像は好酸球の浸潤に特徴づけられる.
●アトピー性皮膚炎において,アレルゲン侵入後の炎症惹起の初期段階においてはTh2系のサイトカインが主体となるが,それ以降の炎症の維持にはTh1系のサイトカインも関与している.
●アトピー性皮膚炎の病変部位の抗原提示細胞であるランゲルハンス細胞は高親和性および低親和性のIgEレセプターを有し,そこに結合したIgE抗体を介して,アレルゲンを捕捉する.
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