今月の主題 脳卒中
脳卒中急性期の診断技術
脳梗塞の臨床症候—テント上
脇田 英明
1
,
冨本 秀和
1
,
秋口 一郎
1
1京都大学医学部神経内科
pp.2182-2184
発行日 1995年11月10日
Published Date 1995/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903928
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ポイント
●脳梗塞の臨床症候は,血管症候群としてとらえることが重要である.
●内頸動脈閉塞症は,無症候の例から高度の意識障害から死亡に至る重症例まで,多様な臨床症候を呈するが,中大脳動脈領域の梗塞が最も多い.一般に閉塞が急に起これば梗塞は大となり,症候は重症となる.
●前大脳動脈閉塞症では,運動・感覚障害,離断症候群,言語障害,自律神経障害,前頭葉症候群が認められる.
●中大脳動脈閉塞症では,反対側の片麻痺,感覚障害が出現し,優位半球の障害では失語症を認める.
●後大脳動脈閉塞症では,視床症候群,中脳症候群,後頭葉症候,側頭葉症候を呈する.
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