今月の主題 見えてきた腎疾患
進行性腎障害の病態解明と治療の進歩
ネフローゼ症候群の診かた
室 かおり
1
,
小林 正貴
1
,
小山 哲夫
1
1筑波大学臨床医学系内科
pp.1942-1944
発行日 1995年10月10日
Published Date 1995/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903874
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ポイント
●ネフローゼ症候群には,原発性ネフローゼ症候群と続発性ネフローゼ症候群がある.
●糸球体係蹄壁は,size barrierとcharge barrierにより血漿蛋白の透過性を制御している.
●原発性ネフローゼ症候群の場合は,原疾患によりその予後が異なるため,治療法の選択にあたって原疾患の鑑別は必須である.
●原発性ネフローゼ症候群の治療の第一選択はステロイド療法であるが,免疫抑制療法,抗凝固療法,抗血小板療法などの併用が試みられている.
●近年,高脂血症(特に高LDL血症)が腎炎の増悪・進展因子の一つであることが注目されており,治療(LDL吸着療法)に応用されている.
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