今月の主題 内科臨床における心身医療
内科的治療をより効果的にする専門的治療法
家族療法
村山 隆志
1
1JR東京総合病院小児科
pp.1150-1152
発行日 1995年6月10日
Published Date 1995/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903704
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ポイント
●家族療法には様々な手技手法があるが,一般心理療法においても家族とのかかわりは必然的に起こり,広い意味での家族療法的考えは必要である.
●家族とかかわる上でシステム論的家族論は有益である.
●症状をもつ人は,「たまたま患者にされた人」という意味合いがある.
●その症状は単なる医療機関への入場券に過ぎないこともあり,その症状のみにとらわれ,また,犯人探しをしても意味はない.
●医療者は家族の特定の人と連携を結ぶことなく,調整役を果たすことが肝要である.
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