今月の主題 内科エマージェンシー
症候別内科エマージェンシー
乏尿・無尿
小西 孝之助
1
1慶應義塾大学医学部内科
pp.2121-2123
発行日 1994年10月10日
Published Date 1994/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902996
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ポイント
●乏尿とは通常1日尿量が400ml以下の場合を,無尿とは1日尿量が100ml程度以下の場合を指す.
●乏尿・無尿は,循環動態異常による腎前性,器質的腎病変による腎性,尿路閉塞による腎後性の3種類がある.
●乏尿・無尿の原因疾患は多岐にわたる.それらを念頭において鑑別診断し,原因に対する対処を行うことが重要である.
●腎前性の乏尿と乏尿性急性尿細管壊死の鑑別には,尿のNa,浸透圧,クレアチニン,尿素窒素の測定が有用である.
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