今月の主題 水電解質・酸塩基平衡の調節とその異常
体内Na量(体液量)の調節とその異常
浮腫の鑑別診断の進め方
北本 清
1
1杏林大学医学部第1内科
pp.1868-1871
発行日 1994年9月10日
Published Date 1994/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902937
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ポイント
●浮腫の発症機序には,Starlingの法則による局所性因子と,腎のNa排泄低下による全身性因子を主体に,体内のNaや水の変化を感知してホルモン分泌や交感神経系を作動させる情報伝達システムが関与している.
●浮腫の鑑別診断には,浮腫の部位・性状,尿量・体重の変動,随伴症状,病歴(特に使用薬剤)などがポイントとなる.
●鑑別診断に必要な基本的な検査をまとめた.原病の診断に加え,浮腫の病態の正しい把握が的確な治療に結びつくことを強調したい.
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