今月の主題 First-line検査
よくみる異常所見へのFirst-line検査
高脂血症
原城 達夫
1
,
馬渕 宏
1
1金沢大学医学部第2内科
pp.791-794
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902703
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●高脂血症とは,血清脂質のうちコレステロール(CHOL)とトリグリセライド(TG)のいずれか,もしくは両方の増加した状態である.
●高脂血症の大部分は原発性であり,遺伝子異常,またはそれに環境因子が加わって発症する.
●高脂血症の診断では,まず二次性高脂血症をきたす疾患を除外する必要がある.頻度の高いものとしては,糖尿病,甲状腺機能低下症,腎疾患(ネフローゼ症候群,慢性腎不全など),肥満,アルコール,薬物(ステロイド,βプロッカー,利尿剤など)などがある.
●高脂血症,虚血性心疾患などの既往歴と家族歴,嗜好品(喫煙,アルコール),服薬の有無などの調査も不可欠である.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.