今月の主題 臨床医のための血液疾患の理解
貧血への対応
腎性貧血とエリスロポエチン
遠藤 一靖
1
,
宍戸 友明
1
,
阿部 圭志
1
1東北大学医学部第2内科
pp.514-516
発行日 1994年3月10日
Published Date 1994/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902636
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ポイント
●透析期腎不全患者の貧血に対するエリスロポエチン(rhEPO)の投与は,本邦で実用化され,すでに3年が経過し,現在では約4万人以上の患者で投与が行われていると推定される.
●rhEPOは100%に近い貧血の是正,飛躍的なQOL向上をもたらし,副作用の少ないことより,透析期腎性貧血の革命的治療薬となっている.
●保存期腎不全患者でも効果の検討が進んでおり,その有効性が明らかになっている.
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