図解病態のしくみ—肝臓病・13
原発性胆汁性肝硬変・原発性硬化性胆管炎
斎藤 清二
1
,
康山 俊学
1
,
宮林 千春
1
,
渡辺 明治
1
1富山医科薬科大学第3内科
pp.1756-1764
発行日 1993年9月10日
Published Date 1993/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902291
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肝内胆汁うっ滞と肝外胆汁うっ滞との鑑別診断は,超音波,CT検査や直接的胆道造影法などにより比較的容易となった.厚生省肝内胆汁うっ滞調査研究班によると,急性,反復性,慢性,乳児期肝内胆汁うっ滞と分類される.慢性型には薬剤に起因するものもあるが,代表的なものとして原発性胆汁性肝硬変(primary biliary cirrhosis:PBC)と原発性硬化性胆管炎(primary sclerosing cholangitis:PSC)があり,黄疸や胆汁うっ滞の鑑別診断の際にはいつも問題となる重要な疾患といえる.
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