今月の主題 神経症候—リアルタイムの診療
神経疾患と検査法
脳波
池田 昭夫
1
,
柴崎 浩
1
1京都大学医学部・脳病態生理学
pp.2246-2250
発行日 1992年12月10日
Published Date 1992/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901900
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ポイント
1)脳波検査は大脳の機能異常の程度(意識障害など)を鋭敏に,かつ客観的に評価できる.
2)てんかん発作の確定診断および部位診断には脳波は不可欠である.
3)代謝性脳症,脳血管障害,単純ヘルペス脳炎,Creutzfeldt-Jakob病などでは診断に役立っ脳波所見を呈することがある.
4)脳波所見より障害された部位(皮質か白質か,皮質であればその局在,さらに大脳深部灰白質・脳幹など)を推定できる.
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