今月の主題 心電図の読み方から不整脈診療へ
不整脈治療の基本
どこまで期外収縮を治療するか—治療の適応
桜田 春水
1
1東京都立広尾病院・循環器科
pp.1882-1884
発行日 1992年10月10日
Published Date 1992/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901731
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ポイント
1)期外収縮例では,それに基づく症状,および基礎心疾患の有無を明らかにする.
2)心疾患のない例の心室性期外収縮は,原則として治療の必要性はなく,症状の強い例のみが適応となる.
3)心疾患がある例の心室性期外収縮に対する定まった治療基準はないのが現状であるが,個々の症例の病態を的確に判断し,致死的不整脈を生じ得る可能性が考えられる例が,治療の適応となる.
4)心房性期外収縮例では,症状のある例,心房細動既往例が治療の対象となる.
5)漫然と抗不整脈薬を投与し続けることは避け,一定期間ごとに再検討する.
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