今月の主題 心電図の読み方から不整脈診療へ
標準12誘導心電図—読み方の基本
電解質異常を考える心電図
松本 万夫
1
1埼玉医科大学・第2内科
pp.1772-1775
発行日 1992年10月10日
Published Date 1992/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901707
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ポイント
1)電解質異常は徐脈性,頻脈性各種の不整脈を生じうる.不整脈をみたら電解質をチェックせよ.
2)高K血症はテント状T波増高と伝導障害が特徴的.低K血症はST低下,T波減高とU波出現と増高,QU延長と頻脈性不整脈の出現が特徴的.
3)CaイオンはST部分に影響し,高Ca血症ではST部分の短縮によるQTaが短縮し,低Ca血症ではST部分の延長によるQTが延長する.
4)Mgイオンは細胞内イオン濃度低下により頻脈性不整脈を呈しうる.
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