今月の主題 虚血性心疾患Today
狭心症へのアプローチ
超音波検査は何に役立つか
吉田 清
1
1神戸市立中央市民病院・循環器内科
pp.1167-1169
発行日 1992年7月10日
Published Date 1992/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901570
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心臓の超音波イメージングには,形態および動きを捉えようとする心エコー図法と,心臓内の血流動態を計測するためのドプラ法があり,両者は互いに補完的に用いられている.超音波イメージングは非観血的にくり返し施行することができ,リアルタイムに多方向から心臓を観察しうるため,心疾患の診断に欠くべからざる検査法となっている.狭心症の診断においては通常,壁運動異常は認められないため,運動負荷や薬剤負荷などにより誘発することが大切である.また,最近では経食道心エコー図により,冠動脈の直接描出や冠動脈血流を捉えることができるようになっている.
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