今月の主題 内科医のためのCT・MRI
MRI—胸部
心大血管
西村 恒彦
1,2
1大阪大学医学部バイオ研・トレーサ情報解析学
2国立循環器病センター
pp.1082-1087
発行日 1992年6月10日
Published Date 1992/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901554
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ポイント
1)心臓におけるX線CTは,高速シネCT(イマトロン)の導入により,精度の高い心形態,機能の診断が行えるようになってきた.特にX線CTは心内壁在血栓,冠動脈の石灰化や,心筋の脂肪変性の描出に優れている.また,ヨード造影剤を用いて心筋梗塞における心筋性状の評価が行える.
2)MRIは心電図同期撮像法およびシネMR法の導入により,心形態,機能の診断が行える.任意の断層面が得られるため,先天性心奇形や心臓腫瘍の検出に優れている.また,急性心筋梗塞における心筋性状の判定も行え,MRI造影剤であるGd-DTPAによる造影効果が有用である.
3)心大血管系におけるX線CT,MRIの有用性とその役割について表にまとめた.
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