血液疾患診療メモ
汎血球減少症の臨床的アプローチ
岡田 定
1
1昭和大学藤が丘病院・血液内科
pp.2201-2203
発行日 1991年12月10日
Published Date 1991/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901290
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日常臨床で血球数の異常が問題になることは多い.もっとも頻度の高いのは,赤血球数の減少(貧血)であるが,赤血球,白血球,血小板の3系統の血球数がすべて減少した汎血球減少症も稀ならず経験される.
汎血球減少症をきたす疾患は表のようにまとめられる.その多くは血液疾患であり,骨髄検査により診断できるが,骨髄検査をしても診断できない血液以外の疾患もある.汎血球減少時には,白血球減少による重症感染症や血小板減少による重篤な出血の危険性が高く,初診時のプライマリ・ケアは重要である.
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