今月の主題 大腸疾患診療の新時代
よくある大腸疾患:日常診療の視点から
Simple ulcerとその周辺疾患の診断
今井 裕
1
,
杉野 吉則
1
1慶應義塾大学医学部・放射線診断科
pp.1568-1570
発行日 1991年9月10日
Published Date 1991/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901051
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ポイント
1)単純性潰瘍は,明らかな原因がなく,またクローン病などの既知の確立した疾患とも異なる.
2)好発部位は回盲部,とくに回盲弁上である.
3)潰瘍は,境界明瞭な円形ないし卵円形で,下掘れ傾向が強い.
4)組織学的には,慢性活動性の非特異性炎症所見を示すU1-IVの潰瘍を特徴とする.
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