増刊号 図説「胃と腸」所見用語集2017
画像所見〔全消化管〕
discrete ulcer
亀田 昌司
1
,
蔵原 晃一
1
1松山赤十字病院胃腸センター
キーワード:
小腸潰瘍
,
大腸潰瘍
Keyword:
小腸潰瘍
,
大腸潰瘍
pp.673
発行日 2017年5月24日
Published Date 2017/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403201019
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定義
腸炎(小腸炎・大腸炎)は,その肉眼所見から,びまん性炎症を伴う腸炎とdiscrete ulcerから成る腸炎に分類される1).discrete ulcerとは,ほぼ正常にみえる粘膜(normal-appearing intestinal mucosa)に周囲を取り囲まれた開放性潰瘍を言い,潰瘍自体の形態は問われないため原因疾患ごとに類円形,縦走,輪状潰瘍などさまざまな形態を呈する.discrete ulcerから成る腸炎の場合,多発性,非連続性に分布する多発性潰瘍の介在粘膜は発赤・浮腫を欠き,血管透見像もほぼ正常に観察される.
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