今月の主題 心不全へのアプローチ
薬物治療—適応,使い方,副作用
血管拡張薬
栃久保 修
1
,
木村 一雄
2
1横浜市立大学医学部・第2内科
2横浜市救命救急センター
pp.1384-1386
発行日 1991年8月10日
Published Date 1991/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901009
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ポイント
1)心不全治療に用いられる血管拡張薬には静脈拡張型,動脈拡張型,混合型がある.
2)静脈拡張型は前負荷軽減に,動脈拡張型は後負荷軽減に用いられる.
3)ACE阻害薬は慢性投与で,死亡率低下とquality of lifeの改善がみられる.
4)適応:高血圧性心不全,虚血性心疾患や拡張型心筋症や逆流性弁膜症などによる心不全.
5)非適応:狭窄性弁膜症,閉塞性肥大型心筋症による心不全や高拍出量性心不全など.
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