今月の主題 心不全へのアプローチ
慢性心不全の治療指針
慢性期心不全の誘因・増悪因子
出川 敏行
1
1東邦大学医学部・第3内科
pp.1364-1365
発行日 1991年8月10日
Published Date 1991/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901002
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心不全とは,心機能の低下より全身臓器に対して適当な循環を維持できなくなった状態を言う.心不全は原因疾患があって発症し,病態の進行により増悪するが,種々の誘因・増悪因子により病態の進行が修飾される.
慢性期の代償性心不全患者において心不全の悪化がみられる際には,往々にして誘因・増悪因子が存在する.したがって,慢性期の治療の目標は基礎疾患に対する対策とともに誘因.増悪因子への対策・除去に向けられる.表1に心不全の誘因.増悪因子を示した.
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