今月の主題 リンパ系疾患の臨床
リンパ系疾患の診断
リンパ節腫大のある症例への対応
山口 潜
1
1大蔵省印刷局東京病院
pp.1160-1164
発行日 1991年7月10日
Published Date 1991/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900948
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ポイント
1)リンパ増殖症候群で,家族歴の聴取が重要なものは,成人T細胞白血病(ATL)とBurkittリンパ腫である.
2)ATLでは,末梢血液で特徴的なATL細胞が多数みられるが,骨髄への浸潤は比較的軽い.
3)悪性リンパ腫では,表在リンパ節の腫脹のほか,消化管浸潤の対応がきわめて重要である.
4)伝染性単核球増多症は,良性の伝染性疾患であるが,悪性リンパ腫との鑑別上常に念頭に置かねばならない.
5)悪性リンパ腫の診断・経過観察に,腹部超音波所見はきわめて有用である.
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