今月の主題 輸液療法の実際
電解質輸液の進め方
投与されたNa,Nを尿中に排泄するのに必要な尿量の求め方
齊藤 博
1
1都立駒込病院・内科
pp.950-951
発行日 1991年6月10日
Published Date 1991/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900901
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ポイント
1)食事やIVHなどに含まれるNとNaは浸透圧負荷となり,尿量に関係してくる.
2)多くの場合,患者は自分で飲水量を調節し,自然に体内の恒常性は保たれる.
3)尿濃縮能低下のため等張尿や低張尿しか出せない場合で,しかも患者が自分で自由に飲水できない状態にあるときは,輸液量あるいは総水分投与量の設定が少なすぎると電解質異常をきたすことがある.
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