今月の主題 内科医のための小児診療のコツ
主な症状・疾患の診療の要点
呼吸困難
岩田 力
1
1東京大学医学部附属病院分院・小児科
pp.1354-1355
発行日 1990年8月10日
Published Date 1990/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900342
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呼吸困難(dyspnea)は本来主観的な症状を表す言葉であり,したがってみずから表現ができない乳幼児や年齢の低い小児ではdyspneaという用語はおそらく適切ではなく,呼吸窮迫(respiratory distress)という用語のほうがよいという意見1)もあるが,ここでは以下に述べるような徴候を示すときに呼吸困難があるものと判断して,より一般的に呼吸困難の存在を疑うべき疾患群を挙げて,それらへのアプローチおよび対処の仕方を考えていきたい.
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