今月の主題 内科医のための小児診療のコツ
主な症状・疾患の診療の要点
肥満
山崎 公恵
1
,
村田 光範
1
1東京女子医科大学第二病院・小児科
pp.1326-1327
発行日 1990年8月10日
Published Date 1990/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900332
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肥満および肥満が原因となる医学的異常の多くが動脈硬化性疾患のリスクファクターとして重視されているが,これら肥満との関連が深い異常のなかで,従来成人特有の疾患とされてきた高血圧症,インスリン非依存型糖尿病,高脂血症などが小児期にすでに認められることが判明し,「小児成人病」という言葉が広く用いられるようになってきた.これらの異常は,正常の体型の小児と比較して肥満児にとくに高頻度に認められることから,小児肥満に多くの関心が寄せられている.
本稿では,小児における肥満の判定基準,肥満が小児の心身の健康に及ぼす影響とその診断および治療について述べてみたい.
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