特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
II.呼吸器系
5.血液ガス分析から
動脈血ガス分析—診断的意義
原 弘道
1
,
山林 一
1
1大阪成人病センター・呼吸器科
pp.967-971
発行日 1972年7月5日
Published Date 1972/7/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204168
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呼吸機能検査としての動脈血ガス分析は,肺におけるガス交換の異常の有無,および酸塩基調節障害の指標を得ることを目的とする.実際の測定は電極法によるPaO2,PaCO2,pHの測定が一般に行なわれている.
データーの正確な理解には,肺生理の知識が必要である.肺の本質的な機能は,生体に必要なO2を摂取し,不必要なCO2を排出するというガス交換としての機能と,同時に腎臓とともに生体のpHを正常に保つという酸塩基調節の機能を持っている.
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