今月の主題 再灌流療法時代の急性心筋梗塞診療
再灌流療法
内科サイドからみた緊急冠動脈バイパス術
野坂 秀行
1
,
延吉 正清
1
1小倉記念病院・循環器科
pp.70-72
発行日 1990年1月10日
Published Date 1990/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402900022
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ACバイパス術による急性心筋梗塞の梗塞巣sal-vageを目的とした冠血行再建の試みは1970年初めから報告されており1),現在広く行われるようになった血栓溶解療法,PTCAによる早期再開通療法もその延長線上にあるといってよい.内科的な早期再開通療法の急速な進歩と普及により緊急ACバイパス術の適応は狭くなったが,内科的治療のback upとして,より緊急性のある重症例がその適応として残り,どのような症例に対しどのようなタイミングで心臓外科医にcallするかは,内科医にとって急性心筋梗塞の早期治療の一環として重要である.
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