連載 知らないとヤバい! リウマチ・膠原病のアレやコレ・2
RA治療中のヤバい病態 その②「間質性肺疾患」
猪飼 浩樹
1
1中部ろうさい病院リウマチ膠原病・腎感染症内科
pp.1958-1965
発行日 2023年10月10日
Published Date 2023/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229242
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関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)は有病率0.5〜1%であり1),非常に患者数の多い疾患である.そのためプライマリ・ケア医やジェネラリストが知っておくと患者アウトカムが向上する事象は多い.
今回は,RAの経過中に注意すべき病態である「間質性肺疾患(interstitial lung disease:ILD)」について解説し,知っておくと患者アウトカムに直結するポイントを整理したい.自分自身でRAの診療を行っていなくとも,RAを併存している患者をみた場合には,前回解説した「メトトレキサート(MTX)によるさまざまな毒性(特に血球減少)が起きていないかどうか」と同様に,「ILDがないかどうか」は気をつけたいポイントである.
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