連載 ローテクでもここまでできる! おなかのフィジカル診断塾・14
—お腹が膨満している その7—肝硬変のフィジカル—各論2 多彩なフィジカルを押さえよう!
中野 弘康
1
1大船中央病院内科
pp.793-796
発行日 2023年5月10日
Published Date 2023/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228937
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前回は,Cruveilhier-Baumgarten murmurs(C-B murmurs)をご紹介しました.背景肝の線維化が強く,門脈圧が亢進している患者さんでみられ,聴診器で連続性雑音が聴取できるのがポイントでした.今回は,胸壁(前胸部),爪,手,下肢に注目して,肝硬変のフィジカルを紹介していきます.
前回も述べた通り,肝硬変は内科医が診る疾患です.したがって,「フィジカルが潤沢!」なのです.患者さんが自分から病歴を語らずとも,パッと視てわかるフィジカルから肝硬変の存在を疑うことができるのも,肝硬変診療の醍醐味であると感じています.
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