特集 10年前の常識は非常識!?—イマドキ消化器診療にアップデート
Column
最新の内視鏡診断法(内視鏡光源,NBI,TXI,RDI,AI診断)に関する知見
藤吉 俊尚
1
,
山口 丈夫
1
1日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院消化器内科
pp.94-96
発行日 2023年1月10日
Published Date 2023/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228696
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内視鏡光源
2020年にオリンパス社からLED搭載の新型内視鏡システム(EVIS X1)が発売された.EVIS X1はred(赤),green(緑),blue(青),violet(紫)にamber(琥珀)を加えた5つのLEDを採用している.amberを搭載したことで,より自然な色表現を可能にし,白色光,狭帯域光観察(narrow band imaging:NBI)をはじめ,構造色彩強調機能(texture and color enhancement imaging:TXI),赤色光観察(red dichromatic imaging:RDI)などの新しい画像強調観察が可能となった.
筆者が内視鏡を触り始めた頃(2007年)の画質は,HD(1280 px×720 px)ですらなかったが,この最新の内視鏡光源(EVIS X1)は4K解像度(3840 px×2160 px)で観察することができる(図1).テレビ放送の世界で4Kや8K画質と進化しているように,内視鏡の画質も技術革新が進んでいる.
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